12月26日「飲みすぎにご注意」

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忘年会、お正月と、普段よりお酒の量も増えてくる時期と思います。漢方とお酒との関係をみ
ていきますと、例えば『傷寒論』という有名な古典のなかに登場する“炙甘草湯”という薬は、
薬を煎じる際に水だけでなくお酒を使用しており、弱った心を温めて血の巡りを良くする目的
でお酒を利用しています。お酒は百薬の長といいますが、お酒は昔から薬として重宝されてい
たことが分かります。

一方、同じく傷寒論の中に『若し酒客病めば桂枝湯を与うべからず。』という文があります
が、これは一つの考え方として、お酒をよく飲む人は体が熱性の状態になっており、ここに同
じく熱性の桂枝湯を服用すると火に油を注ぐ状態になってしまうので与えない方がよい、と捉
えることができます。
漢方では陰と陽のバランスを大切にしますが、お酒は陽の作用があるので、陽が足りない人に
は薬となりますが、飲みすぎれば陽に偏ってバランスの良くない体になります。自分はお酒に
強いからと思っていても、体のバランスは知らず知らずのうちに乱れていくものです。来年が
健康に過ごせますよう、適度な飲酒で年を越せるといいですね。