5月20日「香り」

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庭でレモンの花が咲き始めました。ほんのりと良い香りがします。香りを吸い込んだ途端にすうっとスッキリした気分になりますが、これは香りが
鼻に達し、神経を伝って脳に刺激を与えるためと考え
られます。一方、香り成分が腸などからから血管へと
吸収されますと、別の効果も発揮されます。これを利
用しているのが漢方薬です。ひとえに香りといいまし
ても効能は様々ですが、、香り成分は放散しやすい性
質があるとして、体内の余分なものを外へ追いやる効
果を狙っているものが多くあります。漢方の骨格が出来上がったのは紀元前で、化学の未発達
な時代によくその性質を捉えているものだと思います。「漢方を飲んだら気分が良くなるんだ
けど気のせい?」と聞かれることがありますが、確かに‶気”のせいでもあります。ふさぎ込ん
だ気分も、体内の余分なものとして香り成分が外に吹き飛ばしてくれるからです。
香り成分は腸からだけでなく、皮膚や肺からも血液中に吸収されます。花盛りの良い季節、お
花畑の真ん中で脳も体もスッキリさせられるといいですね。