8月31日「野生の力」

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連日の雨の中、8月も終わろうとしています。少し前
までの暑くて仕方がなかった時期が懐かしくも感じ
る、静かな夏の終わりです。
こんな時期ですが、2か月ほど前に鉢から庭の土に植
え替えした木が沢山の花を咲かせてくれて、ちょっと
気分を明るくしてくれました。これは10年以上前に
鉢植えしたものだったのですが、花が咲いたのは1度
きり、元気がなく、もう育たないかなあ、と思いなが
らも試しに植え替えてみたのですが、植え替えしてし
ばらくして、ツルがどんどん伸び始め、支え棒も一本
では足りずに、二本、三本と追加すると、待ってまし
たとばかりに新たな棒へも次々とツルを巻きだし、遂
には10年ぶりの花を咲かせてくれました。こんなに
元気になるならもっと早く植え替えしていれば・・と
鉢と庭土の違いの大きさを感じさせられました。のび
のびと育つ環境さえ整えば、本来の秘めていた生命力
が目を覚まし、すごい力を発揮するものなのですね。
まさに、漢方がしていることもこのことだと思います。漢方薬は薬ではありますが、体に手取
り足取りお世話してくれるのではなく、その人がもつ生命力を目覚めさせ、十分に発揮される
よう応援し、自らの力で強く生きることを促すものです。従って依存性がありません。
化学肥料のみで生きる草木は大きくはなりますが、それに頼ってしまうことで生命力は眠り、
化学肥料をやめれば弱ってしまいます。一方、野生の中で自らの力で生きている草木は、生命
力がみなぎり、環境の変化にも耐える力があります。
野生の力を信じて、日々力を尽くしたいと思います。