岐阜県各務原市の漢方専門薬局
花粉症は、西洋では免疫の過剰反応とされ、その反応を抑制する治療法が主ですが、漢方では過剰反応の起こる原因を考えていきます。花粉の季節といえば春や秋ですが、最近では年中花粉症のような症状に悩んでいる方も多くみかけます。
~原因について~
体内では、五臓六腑の働きのそれぞれが、強すぎず弱すぎず存在することでバランスが保たれています。どれが強すぎても少なすぎてもどこかに負担が生じますが、そうなっても体は正常の動きを保とうとします。重りを付けたような状態で必死で働き、余裕もなく、ピリピリとした緊張状態です。こんな時、外から訪問客が入ってくると、今忙しいのに!と怒りが爆発し、非常な邪魔もの扱いで徹底的に払いのけられます。これが花粉症の症状と考えます。
~改善方法について~
花粉症はとりあえず症状を抑えればいいと考えられがちですが、症状を抑えることは、怒りの言葉を発する口を塞ぐようなもの。発散できない怒りは益々つのるばかりです。また、入ってくる入口を塞ぐという手もあるでしょうが、花粉症は、内部のひずみを伝えてくれる情報伝達屋さんのようなものです。塞げば症状は楽になるでしょうが、内部のひずみの情報はもう伝わってきません。
漢方では、症状を抑えたり、入らない状態にするのではなく、入ってきても症状がでない体を目指します。まずはピリピリとした緊張状態を緩和してあげることで症状は減りますが、これではまだ理想の状態とはいえません。花粉症といえども、体質改善が必要です。
花粉症は一度なってしまったからといって一生ものとは限りません。あくまで原因は体内にあり、花粉は誘発剤と考えます。
60代 女性
10年程前から5月末から7月にかけてくしゃみと鼻水がひどい。目は痒みだけでなく涙が大量にでてくる。もともと眠りが浅くトイレによく起きていたが、花粉症の時期には鼻づまりで更に眠れなくなるので日中が眠くて仕方がない。西洋薬を服用すると多少は楽になるが、だるくなるのでなるべく服用したくない。
漢方を服用一回目からくしゃみを連発し、鼻水の量も増え、目の症状は相変わらずの状態が一週間ほど続いた。その後少しずつこれらの症状が減り、服用3週間ほどでほとんど症状がでなくなり、一か月経つと症状は全くでなくなった。睡眠についても、症状がでない時期よりもよく眠れるようになり、トイレで起きることもなくなった。その後1か月継続して服用はやめたが、3年経つ今でも症状はでていない。
⇒この女性は血液検査で貧血等の数値ではなかったものの、漢方からみて血や体を潤す役割のものが不足しており、これによるバランスの乱れが花粉症や不眠の根本的な原因と考えました。そこで、漢方薬は体自らでその不足を補える力をつけることを目標にしましたが、最初は
逆に症状が酷くなりました。これは、体のバランスが修正される際に悪い症状が一旦強く出現する瞑眩反応と考えられ、この反応ののちに症状が改善されます。漢方では、花粉症といっても改善方法に決まりがあるわけではありません。あくまでもその方の体質を把握してバランスを整えることを基本としています。
※上記は個別の事例ですので、すべての方に同様の効果があるわけではないことをご了承下さい。
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